九州大学病院 心臓血管外科

主な臨床研究

心臓手術に関する疫学調査

はじめに

心臓手術の対象となるべき疾患は多岐にわたり、虚血性心臓病、弁膜症、心筋症、大血管疾患、先天性心疾患などがその代表です。手術方法の進歩や人工弁・人工血管の開発・発展により、その手術成績は向上してきました。

九州大学病院心臓血管外科では、これまでに10000例を超える多くの心臓手術が行われてきました。本研究は、これまでに実施された、および今後実施される心臓手術症例についての情報を集計・解析することで、今後の心臓病治療の成績向上、ならびに心臓病患者さん全体への利益につなげることを目的とするものです。

対象

九州大学病院心臓血管外科において、1964年1月1日以降に施行された心臓手術全症例(虚血性心臓病、弁膜症、心筋症、大血管疾患、先天性心疾患など)を対象とします。

研究を行う期間は、承認日より平成30年3月31日までです。

目標症例数は15000例で、その内訳は、本研究承認日以前の症例(約13000例)と承認日より平成30年3月31日までの症例(約2000例)です。

対象者となることを希望されない方は、下記連絡先までご連絡下さい。

研究内容

対象となる患者さんの診療記録より診療情報を取得し、九州大学大学院医学研究院循環器外科学分野(九州大学病院心臓血管外科)において集計・解析を行います。心臓手術後の転帰、関連する合併症・再手術および全検査結果を評価の対象として採用します。
本研究は、九州大学病院の倫理委員会の承認を得た臨床研究です。診療情報を用いる研究であり、対象となる患者さんに直接的な負担となることは一切ありません。

個人情報の管理について

個人情報漏洩を防ぐため、九州大学大学院医学研究院循環器外科学分野(九州大学病院心臓血管外科)においては、個人を特定できる情報を削除し、データの数字化、データファイルの暗号化などの厳格な対策を取り、第三者が個人情報を閲覧することができないようにしております。
また、本研究の実施過程及びその結果の公表(学会や論文等)の際には、患者さんを特定できる情報は一切含まれません。

研究期間

研究を行う期間は、承認日より平成30年3月31日まで。

医学上の貢献

本研究により被験者となった患者さんが直接受けることができる利益はありませんが、本研究結果は、心臓病患者さんにとって、治療成績向上に向けた有意義な臨床的知見を得られることが期待されます。

研究機関
研究責任者 医学研究院循環器外科学分野 教授 塩瀬 明
研究分担者 医学研究院循環器外科学分野 准教授 塩川 祐一
大学病院心臓血管外科 講師 田ノ上 禎久
大学病院心臓血管外科 助教 帶刀 英樹
大学病院心臓血管外科 助教 大石 恭久
医学研究院循環器外科学分野 助教 園田 拓道
医学系学府循環器外科学分野 大学院生 牛島 智基
医学系学府循環器外科学分野 大学院生 鬼塚 大史
医学系学府循環器外科学分野 大学院生 藤本 智子
医学系学府循環器外科学分野 大学院生 元松 祐馬
医学系学府循環器外科学分野 大学院生 森重 翔二
九州大学大学院医学研究院循環器外科学分野
九州大学病院心臓血管外科

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