九州大学病院 心臓血管外科

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当科手術の特色

先天性心疾患

小児重症心不全治療

小児ECMO治療

 ECMO(エクモ)とはextracorporeal membrane oxygenationの略であり、体外式膜型人工肺と訳されます。
 遠心ポンプと人工肺からなり体外循環により、心機能と呼吸機能を代替し生命を維持する装置です。ECMO治療は究極の対症療法であり、回復する見込みのある心肺機能不全に対する治療方法です。

小児ECMO治療の適応

・劇症型心筋炎
・心臓手術術後心不全
・重症心不全(拡張型心筋症)
・重症呼吸不全(新生児遷延性肺高血圧、胎便吸引症候群など)
・横隔膜ヘルニア周術期など
 と考えられます。九州大学病院において現在までに60例以上の小児ECMO治療を行っています(図5)。

  • 図5.小児ECMO症例数

当科における小児ECMO治療の特徴

1集学的治療

 小児ECMO治療は、究極の対症療法であるため集学的治療が必要になります。2015年からチーム医療(心臓血管外科医、小児外科医、小児科医、人工心肺技師、看護師等)を積極的に取り入れており、2017年からECMOセンターを開設しました。

2積極的な治療

 小児ECMO治療においては、末梢カニュレーション(頚部もしくは大腿)によるECMO治療を基本としていますが、症例によっては、セントラルECMO(大動脈送血、右心房脱血)+左心室脱血を行うことにより全身への高流量の補助及び左心室アンローディングを得ることができ、救命率も向上しています。
 小児ECMO治療が行える施設は限られています。患者さんは福岡市のみでなく、福岡県全域、佐賀県などからも搬送されてきており、日本でも有数の小児ECMOセンターとなっております。

補助人工心臓(Berlin Heart EXCOR),小児心臓移植

 九州大学病院は九州で唯一の心臓移植認定施設であり、植込み型補助人工心臓や心臓移植を行っています。しかしながら、小児心臓移植認定施設においては、まだ認定施設ではないため、九州在住のお子さんで重症心不全治療が必要な患者さんは東京もしくは大阪に行って治療を受けてきました。
九州大学病院では小児重症心不全治療を推進すべく

2017年1月小児用補助人工心臓実施施設
2017年8月小児心臓移植認定施設申請
2017年12月世界で唯一の小児用体外設置式補助人工心臓
「Berlin Heart EXCOR」導入
2018年3月Berlin Heart EXCOR手術(九州第一例目)

を行っています。
 九州大学病院では、小児心臓移植実施施設となるべく、院内での協力体制の構築と勉強会等を行い知識の普及を図るとともに、臨床倫理委員会でも承認されています。

おわりに

先天性心疾患の治療は、帯刀講師を中心に行っています。何かご不明な点等ありましたら、いつでもご連絡ください。
帯刀英樹(たてわきひでき) tatewaki@heart.med.kyushu-u.ac.jp