九州大学病院 心臓血管外科

急患用ホットライン
0926425046

  • 病棟:0926425563
  • 外来:0926425565

当科手術の特色

弁膜症

TAVI経カテーテル的大動脈弁留置術

TAVIとは、カテーテルにより大動脈弁置換術を行う手術のことで、『経カテーテル的大動脈弁留置術(Transcatheter Aortic Valve Implantation:TAVI)』といいます。カテーテルの挿入場所により2つの方法があり、それぞれ経大腿動脈アプローチ(TF: trans-femoral)と経心尖アプローチ(TA: trans-apical)と呼ばれています(図1-1)。

当院では、このTAVI実施に向けて1年以上の時間をかけて院内に特殊チーム(TAVIチーム)を組織し、十分な準備とトレーニングを行って参りました。そして経カテーテル的大動脈弁置換術関連学会協議会による厳しい審査をパスし、2013年12月26日に福岡市で初めてのTAVI認定施設として登録されました(図2-1)。

図3. 外科的な大動脈弁置換術の実際

この手術は、重度の大動脈弁狭窄症の患者様のなかで、合併症などにより*通常の心臓手術(大動脈弁置換術)が困難な方が対象となります。

*通常の心臓手術(大動脈弁置換術)とは、胸の真中を切って、人工心肺装置を装着し、心臓を止めたうえで、大動脈弁を切除し人工弁で入れかえる手術です。この手術は大がかりとなるため時間がかかり、それ相当のダメージが体に加わります。したがって、ある程度体力に余裕がある方でないと受けることはできません。(図3)

TAVIの利点

1大きな切開を必要としない
太ももの付け根(そけい部)あるいは左の胸に、それぞれ数cmの皮膚切開を行い手術が行われますので、大きく胸を切る必要はありません。
2人工心肺や心停止を必要としない
X線の透視下にカテーテルを用いて大動脈弁を留置する手術ですので、大がかりな人工心肺や心停止を必要としません。
3麻酔時間、手術時間が短い
通常の心臓手術では半日かかることもありますが、本術式では順調にいけば手術時間の短縮が得られ、術中の体の負担がより少なくてすみます。
4手術からの回復が早い
傷が小さいこと、手術による体のダメージが大幅に軽減されることから、術後のリハビリをより早期に始められます。

ただし、TAVIでは通常の心臓手術とは違う特殊な合併症が起こりうるため、私たちはすべての患者様に以下の対応をさせていただいています。

また、以下に示すような方は現時点ではTAVIが受けられませんのでご注意ください。

原則として、当院にご入院いただき精密検査を行います。その結果をもとに、TAVIを含めた手術方法の選択やそれぞれのリスクなどについてハートチームで検討を行い、ご本人・ご家族へ十分な説明を行います。手術方針にご納得いただけましたら、ご自宅で手術まで待機していただきます。
ご病状の内容やTAVIを含めた手術などについてのご質問がある方は、個別に対応しています。下記までメールやTEL、FAXでのご連絡をお願いします。

TAVIチーム
TAVI責任者 塩瀬 明
心臓血管外科
循環器内科
第一内科
園田 拓道
大井 哲司
有田 武史、横山 拓