大石 恭久 おおいし やすひさ ⼤動脈先進治療学講座(寄附講座)准教授
 私は昭和44年、和歌山県那智勝浦町で生まれ育ち、大学入学とともに福岡に参りました。ちょうどホークスが福岡に移転した年の事ですので、福岡での生活も30年になりました。現在は大動脈瘤や大動脈解離に対する手術を主に担当しております。大動脈の手術法には、人工血管置換術(悪い部分を切除し、人工血管に取り替える)とステントグラフト手術(血管の中に拡張機能がついた人工血管を挿入し、悪い部分を覆ってしまう)があります。それぞれの方法には利点と欠点があり、患者さんに応じた選択を行う必要があります。適正な選択肢をお示しできるためには、これら方法を熟知し、高いレベルで行う能力が必要です。私はこれまでに2000例の手術を経験し、うち600例程度は自分で執刀した症例です。この経験と最新の知識をもとに、それぞれの患者さんにふさわしい治療を進めて参ります。
 皆さん、健康に自信はお持ちですか?自分はどうもないから大丈夫と思っていませんか?大動脈瘤は破裂するまで症状はありませんが、破裂すると突然亡くなってしまう怖い病気です。喫煙、高血圧、高コレステロール、糖尿病は全て大動脈瘤の危険を高めます。身に覚えがある方、一度CT検査を受けてください。もし動脈瘤が見つかった場合は、ぜひ九大病院にお越しください。毎週金曜日の大動脈外来でお待ちしております。

学歴

1995年 九州大学医学部医学科 卒業

資格

1995年第89回医師国家試験合格 医師免許証
日本外科学会 認定医
2009年日本外科学会 外科専門医
2010年日本ステントグラフト実施基準管理委員会
・胸部大動脈ステントグラフト実施医
・腹部大動脈ステントグラフト実施医
2011年日本ステントグラフト実施基準管理委員会
・腹部大動脈ステントグラフト指導医
2012年日本ステントグラフト実施基準管理委員会
・大動脈ステントグラフト指導医
日本心臓血管外科学会 専門医

学位

2007年 医学博士(九州大学)

職歴

1995年九州大学医学部附属病院 心臓外科 研修医
九州厚生年金病院 外科 臨床研修医
1996年国立病院九州医療センター 心臓外科 臨床研修医
1997年九州大学医学部附属病院 心臓外科 医員
1998年麻生飯塚病院 心臓血管外科 医員
1999年九州大学医学部附属病院 心臓外科 医員
2003年国立病院九州医療センター 心臓血管外科 医員
2008年九州大学大学院医学研究院循環器外科学 助教
2010年 4月大阪大学大学院医学系研究科 先進心血管治療学寄附講座 助教
2010年 10月九州大学病院 心臓血管外科 学術研究員
2010年 11月九州大学大学院医学研究院循環器外科学 助教
2011年 4月九州大学病院 心臓血管外科 助教(併任講師)
2018年 4月九州大学病院 心臓血管外科 講師
2020年 5月九州⼤学⼤学院医学研究院⼤動脈先進治療学講座 准教授
現在に至る

所属学会

  • 日本外科学会
  • 日本胸部外科学会
  • 日本心臓血管外科学会
  • 日本血管外科学会