第38回 日本心臓移植研究会学術集会 The 38th Annual Scientific Meeting of the Japanese Socienty for Heart Transplantation

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ご挨拶

第38回日本心臓移植研究会学術集会は、多数の皆様にご参加いただき盛会のうちに終了いたしました。
皆様方のご支援、ご協力に心より御礼申し上げます。

第38回日本心臓移植研究会学術集会
会長 塩瀬 明

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第38回日本心臓移植研究会学術集会
会長 塩瀬 明
(九州大学大学院医学研究院循環器外科学 教授)

このたび、広島国際会議場におきまして,第38回日本心臓移植研究会学術集会を2019年10月5日(土)午後から6日(日)午前に開催させていただくことになりました。多くの医師、看護師、臨床工学技師、コメディカルの皆様にとって有意義な学術集会とするべく、スタッフ一同鋭意準備中でございます。

国内の心臓移植は年間50例以上施行されるようになり,通算の移植数は450例を越えました。移植後の生存率は約90%と優れた結果を維持しています。しかしながら心臓移植の新規登録者が年間およそ200名であり,移植待機期間は4-5年と極めて長期になっており,多くの患者が補助人工心臓を装着された状態での待機を余儀なくされています。待機期間の長期化に伴い心臓移植までの橋渡しbridge to transplantとしての植込型左心補助人工心臓の役割は既に必須なものですが,恒久的使用としての植込型左心補助人工心臓治療destination therapyもまた重症心不全治療には重要な役割を担います。

今回,初めての試みとして,Destination Therapy研究会とのジョイントセッションを企画いたしました。bridge to transplantとして植込型左心補助人工心臓が装着された患者さんが,様々な理由で実質destination therapyに移行することもあり得ると考え,「BTTはずっとBTTであり得るか?」をテーマにいたしました。

心臓移植後の免疫抑制療法は最も重要な項目であると同時に,統一したプロトコールのない治療であり,各施設の経験に依存しております。特に移植後早期のプロトコールは様々です。その中でバシリキシマブは導入療法として極めて有効な免疫抑制剤であるのですが,心臓移植では保険適応外という問題があります。そこで、バシリキシマブの現状を含めて免疫抑制療法を議論して頂くべく国内の心臓移植実施施設のシンポジウムを企画いたしました。もう一つ,「働き方改革からMC制度を考える」をテーマにシンポジウムを企画しております。

また国内の小児心臓移植の症例数は徐々に増えつつありますが,まだまだ多いとは言えません。国内の同時心肺移植は3例に留まっております。今回,この二つの課題に対して教育講演を企画いたしました。

最も重要な心臓移植の学術集会としてメリハリのあるプログラムを目指しております。どうぞよろしくお願いいたします。

開催概要

会 期

2019年10月5日(土)・6日(日)

 

会 場

広島国際会議場B2F コスモス2
〒730-0811 広島市中区中島町1番5号(平和記念公園内)

 

会 長

塩瀬 明 (九州大学大学院医学研究院循環器外科 教授)

プログラム・日程

10月5日(土)

13:20-13:25

● 開会挨拶
塩瀬 明(九州大学大学院医学研究院 循環器外科)


13:25-14:25

● スイーツセミナー mTOR阻害薬に関するトピックス~基礎・腎移植のデータから~
座長:塩瀬 明(九州大学大学院医学研究院 循環器外科)
演者:岩﨑 研太(愛知医科大学医学部 腎疾患・移植免疫学)
    免疫担当細胞と内皮細胞におけるmTOR阻害薬の効果とその可能
演者:岡部 安博(九州大学大学院医学研究院 臨床・腫瘍外科)
    腎移植における免疫抑制剤と術前脱感作療法について


14:25-15:05

● 教育講演1 心肺同時移植
座長:塩瀬 明(九州大学大学院医学研究院 循環器外科)
演者:戸田 宏一(大阪大学大学院医学系研究科 心臓血管外科)


15:05-16:25

● シンポジウム1 免疫抑制療法の実際(バシリキシマブ)
座長:布田 伸一(東京女子医科大学大学院 重症心不全制御学分野)
座長:肥後 太基(九州大学大学院医学研究院 循環器内科)
演者:近藤 徹(名古屋大学大学院医学系研究科 循環器内科学)
演者:渡邉 倫子(千葉大学医学部附属病院 心臓血管外科)
演者:井口 篤志(埼玉医科大学国際医療センター 心臓血管外科)
演者:秋山 正年(東北大学病院 心臓血管外科)
演者:菊池 規子(東京女子医科大学 循環器内科)
演者:新田 大介(東京大学医学部附属病院 循環器内科)
演者:吉岡 大輔(大阪大学 心臓血管外科)
演者:渡邉 琢也(国立循環器病研究センター 移植医療部)


16:30-17:50

● シンポジウム2 働き方改革からMC制度を考える
座長:小野 稔(東京大学大学院医学系研究科 心臓外科)
座長:福嶌 教偉(国立循環器病研究センター 移植医療部)
演者:特別発言:小野 稔(東京大学大学院医学系研究科 心臓外科)
演者:市原 有起(東京女子医科大学 心臓血管外科)
演者:澤村 昭典(一宮市立市民病院 循環器内科)
演者:枡岡 歩(埼玉医科大学国際医療センター重症心不全・心臓移植センター)
演者:大宮 かおり(公益社団法人 日本臓器移植ネットワーク)
演者:井口 豪(厚生労働省健康局 難病対策課 移植医療対策推進室)
演者:福嶌 教偉(国立循環器病研究センター 移植医療部)


17:50-18:14

● 一般演題1
座長:中谷 武嗣(医療法人清翠会 牧病院)
座長:井口 篤志(埼玉国際医療センター 心臓血管外科)
演者:長友 大輔(済生会福岡総合病院 循環器内科)
演者:吉原 千華(大阪大学大学院医学系研究科 小児科)
演者:土屋 美代子(埼玉医科大学国際医療センター 重症心不全・心臓移植センター)



10月6日(日)

8:00-8:30

● モーニングセミナー 心臓移植における長期成績の向上を目指した免疫抑制療法
座長:田ノ上 禎久(九州大学大学院医学研究院 重症心肺不全講座)
演者:布田 伸一(東京女子医科大学大学院 重症心不全制御学分野)


8:30-9:10

● 教育講演2 本邦の小児心臓移植の現状と課題
座長:進藤 考洋(国立成育医療研究センター 循環器科)
演者:福嶌 教偉(国立循環器病研究センター 移植医療部)


9:10-9:25

● レジストリー報告
演者:福嶌 教偉(国立循環器病研究センター 移植医療部)


9:25-10:05

● 一般演題2
座長:松宮 護郎(千葉大学医学部附属病院 心臓血管外科)
座長:橋本 亨(九州大学大学院医学研究院 重症心肺不全講座)
演者:佐藤 大輔(長崎大学病院 循環器内科)
演者:中江 昌郎(大阪大学大学院医学系研究科 心臓血管外科学)
演者:長田 晃裕(東京女子医科大学 循環器内科)
演者:塚本 泰正(大阪大学大学院医学系研究科 循環器内科学)
演者:松田 暉(愛心会東宝塚さとう病院 心臓血管外科)


10:13-11:38

● DT研究会ジョイントセッション「BTTはずっとBTTであり得るか?」
座長:碓氷 章彦(名古屋大学大学院医学研究科 心臓外科)
座長:塩瀬 明(九州大学大学院医学研究院 循環器外科)
演者:藤田 知之(国立循環器病研究センター 心臓外科)
演者:戸田 宏一(大阪大学大学院医学系研究科 心臓血管外科)
演者:肥後 太基(九州大学大学院医学研究院 循環器内科)
演者:水野 友裕(東京医科歯科大学 心臓血管外科)
演者:木下 修(東京大学医学部附属病院 心臓外科)
演者:平岡 大輔(千葉大学医学部附属病院 心臓血管外科)
演者:齋木 佳克(東北大学 心臓血管外科)


11:38-11:40

● 次期会長挨拶
松宮 護郎(千葉大学医学部附属病院 心臓血管外科)


11:40-11:42

● 閉会挨拶
塩瀬 明(九州大学大学院医学研究院 循環器外科)



日程表

学会日程表はこちら(PDFが開きます)



プログラム・抄録集

プログラム・抄録集はこちら(PDFが開きます)

演題募集

演題受付期間

2019年8月1日(木)~2019年9月6日(金)



募集区分

1)シンポジウム

「働き方改革からMC制度を考える」(公募・一部指定)
我が国独自のMC制度は平均臓器提供率を高くし,移植医療に大きく貢献していますが,そのために,移植医は多忙な日常業務をこなしながら対応しています。今後,脳死ドナーが増加すれば,今のMC制度では,対応が困難になってくることが予想されます。今年の4月から働き方改革が始まりました。医療関連は猶予期間がありますが,直ぐに考えるべき課題です。ドナー管理を画一化し,提供施設の医師の協力が得られるようなシステム構築が望まれますが,簡単なものではありません。ドナー不足問題と合わせて,MC制度に関して問題点を提示して頂き,議論したいと考えております。


2)DT研究会ジョイントセッション

「BTTはずっとBTTであり得るか?」(公募・一部指定)
2011年春から植込型左心補助人工心臓の臨床使用が可能になり,同時に移植までの橋渡しとしてのBTTが始まりました。3年以上と長期にわたる待機中に脳神経合併症,感染等で,移植の適応から外れる症例があります。その時どう対応すべきかDTが始まる前に問題を提示して頂き,議論したいと考えております。


3)一般演題(口演)(公募)

テーマ:自由



演題応募方法

応募用紙(ワード形式)をダウンロードの上、発表形式、発表者、共同発表者、所属、演題名、抄録本文全角800字以内(図表を含む場合全角600字以内)を記入してください。
ファイルの文字化け確認のため、Word形式とPDF形式で保存し、両方のファイルを学術集会事務局kchiaki@heart.med.kyushu-u.ac.jpまでメールでお送りください。
ファイル名は、「筆頭演者氏名フルネーム」としてください。
※演題申込ファイルを受付後、3日以内を目途に受付確認のメールをお送りいたします。
もし確認メールが届かない場合は、お手数ですが学術集会事務局kchiaki@heart.med.kyushu-u.ac.jpまでメールでお知らせください。


応募用紙ダウンロード(WORD形式)
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会場案内

  • 広島国際会議場B2F コスモス2
    〒730-0811 広島市中区中島町1番5号(平和記念公園内)

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九州大学病院心臓血管外科

お問い合わせ

事務局

九州大学大学院医学研究院循環器外科学
九州大学大学院医学研究院重症心肺不全講座
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〒812-8582 福岡市東区馬出3-1-1
電話:092-642-5557 FAX:092-642-5566



第38回日本心臓移植研究会学術集会 運営事務局

株式会社コングレ九州支社内 (担当:山西)

〒810-0001 福岡市中央区天神1-9-17-11F
電話:092-716-7116(平日9:30~17:30) FAX:092-716-7143
メール:jsht2019@congre.co.jp

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