九州大学病院 心臓血管外科

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循環停止下移植心採取に関する研究

心臓移植は末期重症心不全に対する最も有効な治療であり、本邦においても心臓移植件数は増加傾向です。一方で、心臓移植待機患者は年々増加しており、全世界的にドナー不足が問題となっています。現在本邦で行われているのは、脳死下移植心採取のみですが、海外では心停止下移植心採取(donation after circulatory death: DCD)が積極的に行われ、ドナー不足を補う一助になると注目されています。当研究室ではDCDにおける許容虚血時間の解明や、虚血による心筋障害を小さく留めるための介入法を見出すことを目的として、動物モデルで検討しています。

・昏睡状態→意識、脳幹反射、脳波検査など→反応なし→脳死判定→脳死(冷虚血)→心臓摘出→脳死移植(DBD) ・昏睡状態→意識、脳幹反射、脳波検査など→反応あり→検査続行→回復不可能と診断→生命維持措置停止→心停止(温虚血)→死亡確認→心臓摘出→心停止移植(DCD)

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