九州大学病院 心臓血管外科

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心臓血管手術における急性腎障害の研究

心臓血管外科領域の手術において、人工心肺に代表される体外循環法は無くてはならない手技であり、近年、体外循環は循環器疾患のみならず呼吸器疾患まで適応を拡大し、今後もさらなる増加が予想されています。しかしながら、この体外循環は救命に欠かすことのできないものである一方で、生体に様々な影響を及ぼすことが知られています。急性腎障害(acute kidney injury: AKI)は、心臓血管手術の際に比較的高頻度に起こる重篤な合併症の一つで、体外循環の使用が主な誘因と考えられています。AKIの発症は心臓血管手術の予後に強く影響することが知られており、AKIの治療法の確率が望まれています。
当研究室では、動物体外循環モデルを用いて、体外循環が腎臓に及ぼす病態生理に関する研究を行なっております。

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