九州大学病院 心臓血管外科

先輩の声

九州大学病院心臓血管外科で活躍する、先輩達の声をご紹介します。
入局を決めた理由や魅力、やりがいなどを語っていただきました。

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手術をしたいという気持ちが
一番強かった

宮城 ちひろ

熊本市民病院 小児心臓外科 / 宮城 ちひろ(2013年卒業)

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 はじめまして。私は今、医師6年目で熊本市民病院小児心臓外科に勤務しています。
 初期研修は千葉の病院で行い、3年目から九大心臓外科に入局しました。外科か内科で言うと外科かな、くらいで漠然と初期研修を始めましたが、初期研修中にローテートした科はどこも魅力的で、心臓外科とは対極の膠原病内科へ進む事も一時は本気で考えていました。でもやっぱり、手術をしたいという気持ちが一番強かったので、手術が出来る科に絞り、2年間さまざまな手術を見ました。摘出手術よりも機能再建手術に興味があったこと、手術の良し悪しが結果に影響を与えうる分野に強く惹かれたこと、体表よりも大臓器の手術に興味があったこと、小児のために働きたかったこと、を総合し、小児心臓外科を目指すことに決めました。小児心臓外科はどこの施設でも目指せるものではありませんが、地元の母校がその第一線の施設を抱えていたため、九州大学心臓外科を入局先として選択したという流れです。

大人も子供も関係なく
心臓外科の基本を
しっかり身に着けていくことが大事

 入局して4年目になりますが、この4年間は本当に充実した修行生活です。九州大学病院→福岡こども病院→JCHO九州病院→熊本市民病院の順に関連施設を回ってきました。小児希望でも必ずしも小児の施設のみを回ると決まっているわけではなく、成人のみの施設に行く年もあるし、成人志望でも小児のみの病院を回ることもあります。まずは、大人も子供も関係なく心臓外科の基本をしっかり身に着けていくことが大事ですし、小児と成人の両方に携わることで相互にかなり大きなプラスの作用があると思います。
 どの施設も非常に教育熱心で、幅広く症例の経験ができました。執刀数も他医局に比較してかなり多いです。また、学会発表や論文作成等もどの施設も積極的に行っており、アカデミックな視点を持って臨床に携わることの大切さを学ぶことができます。
 苦労したことは、関連病院が多い分、毎年異動の可能性があることです。2年間続けていられたらもっといろんなことをやらせてもらえるのに・・と思うこともあり、毎年毎年、仕事に対する信頼を一から勝ち取っていくところから始まるので、それを辛く感じたこともありました。しかし、各施設でやり方の違いが多々ありながら、共通している根幹的な部分もあり、駆け出しのうちに多くの角度から手術や心臓疾患を見つめることができたのはそれに増す利点だったと今は思います。

切磋琢磨しあう良い仲間たち

 ここ数年、毎年3-5人ほど入局者がいて、私の同期は全部で5人、みんな愉快で、切磋琢磨しあう良い仲間たちです。辛いとき、悔しいとき、嬉しいとき、楽しいとき…同期がいてくれて良かったと思うことばかりでした。ライバルではありますが、お互いを助け合い、先輩後輩含めて若手の仲もとても良いです。
 心臓外科楽しそう!と思ったら、ぜひ一度見学へ来てみてください。