九州大学病院 心臓血管外科

先輩の声

九州大学病院心臓血管外科で活躍する、先輩達の声をご紹介します。
入局を決めた理由や魅力、やりがいなどを語っていただきました。

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驚きと感動が
一番のモチベーション

牛島 智基

九州大学心臓血管外科 / 牛島 智基(2006年卒業)

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 はじめまして、九州大学心臓血管外科の牛島智基です。私は卒後13年目となり、現在九州大学病院の心臓血管外科に勤務しています。
 ちょうど私が大学を卒業するころは、現在の初期研修制度が始まった頃でした。「何科に進むのか」「どこの大学医局に所属するのか」ではなく、『どこの病院で初期研修を受けるのか』が、みんなの一番のトピックでした。みんながこぞって、自分の思い思いに全国各地の大学病院や市中病院に飛び出していきました。私もその例にもれず、どこの研修病院に行こうかと悩んだものです。私の場合は、卒業する時点で、心臓外科に進むことを何となく決めていましたので、“心臓外科のある”病院で初期研修を行うことにしました。

心臓が“止まり、
再び動き出す”ことに
純粋に驚き感動した

 そもそも、どうして、卒業する時点で心臓外科に進もうと思っていたか。学生時分、心臓手術で、心臓が“止まる”こと、“止まった心臓が再び動き出す”ことに、純粋に驚き、感動したことを覚えています。そして、決定的だったのは、九州大学病院での第1例目の心臓移植でした。今でこそ、広く認知されるようになった心臓移植も、当時は大きなインパクトのある出来事として受け止められました。学生だった私ももちろん例外ではありませんでした。『驚きと感動』は大きな関心へとつながり、次第に心臓外科に進もうと考えるようになるのは自然な流れだったように思います。

選択肢が多いということは
恵まれた環境であるということ

 “心臓外科のある”病院で初期研修し、やっぱり心臓外科に進もうと確信した私は、次は『どこで心臓外科をしようか』という問題を抱えました。最終的には、母校である九州大学心臓血管外科を選んだわけですが、○○大学はどうだろう、△△大学もよさそうだ、□□病院に行こうかと、悩んだものです。
 九州大学心臓血管外科では、新生児から成人までのあらゆる心臓手術を行っており、心臓移植をはじめとして多くの外科治療のリーディングホスピタルとして、国内外へ発信を続けています。将来、自分の専門分野を決めるにあたり、多くの選択肢が九州大学心臓血管外科にはあります。選択肢が多いということは、うれしい悩みであり、恵まれた環境であるということを意味していると言ってよいと思います。

驚きと感動がモチベーション

 最後に、心臓外科は、決して楽な仕事ではないと思います。それは、我々心臓外科医が一番わかっています。しかし、それ以上にやりがいや達成感を感じることができるというのも事実です。常日頃に感じることのできる『驚きと感動』は今でも一番のモチベーションです。その体験を、これから心臓外科を志すみなさんにもしていただけたらと思います。お待ちしています。