九州大学病院 心臓血管外科

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当科手術の特色

虚血性心疾患・その他

心臓血管腫瘍の外科治療について

心臓腫瘍とは

心臓に腫瘍ができることは比較的まれですが、粘液腫という良性の腫瘍が心臓内(左心房が一番多い)にできる事があります。また、悪性の腫瘍が心臓に転移することもまれにあります。心臓内部の腫瘍は、その一部や全部が外れると脳梗塞などが発症する危険性がありますので、手術で摘出することが一般的です。

治療実績

九州大学医学部心臓血管外科では開設以来、70例以上の心臓血管腫瘍摘出術を行ってまいりました。

粘液腫

典型的な粘液腫は、心臓の左心房にできる事が多く、心房中隔と呼ばれる心房の隔壁に付着しているのが一般的です。
図1の様に、ブドウの房状の腫瘍でこの一部がちぎれて塞栓症を起こす可能性があるので、見つかったら速やかに手術を行う必要があります。図1の左側の症例は腎臓の血管に飛び腎梗塞を発症し、右側の症例は脳の血管に飛び脳梗塞を発症していました。
図2のように典型的でない腫瘍もあります。これは石灰化粘液種という診断でした。

転移性腫瘍

図3

図3

他の臓器に発症した悪性腫瘍が心臓に転移することがあります。心臓破裂の原因や塞栓症の原因となる場合には摘出手術を行うこともあります。

図3の症例は、腫瘍の一部が肺動脈に飛び肺梗塞を多発しており呼吸不全となったため摘出手術を行いました。

大血管腫瘍

  • 図1-1

    図4-1

  • 図1-1

    図4-2

大動脈に腫瘍ができることは極めてまれです。全世界的にも100例程度の報告しかないといわれています。当院でも手術例は少数です。
図4の症例は、腫瘍の一部が腎臓や脾臓に飛び多発梗塞を発症したために、大動脈を広範囲に腫瘍とともに摘出し人工血管で置換しました。